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音楽の感想・レビューを書くブログ。

未知標 / 鴉

ファースト・フルアルバム  「未知標」(読み:ミチシルベ)

  1. 半身創痍 ★
  2. 夢 ★
  3. 雨上がりのジルバ ★
  4. 待っていてください 
  5. 巣立ち ★
  6. 小さな手 
  7. 今日モ旅路ハ雨模様 
  8. 向かい風 ★
  9. 安物の私達 
  10. 風のメロディ 
  11. 黒髪ストレンジャー
  12. かわず ★
  13. 時の面影 ★
  14. 未知標 ★

(★は好きな曲)

3人組ロックバンド(いまは2人らしいが)、鴉の2010年発売1stフルアルバム。

「叫んでる曲聴きてぇな!」と思って探していたら、動画サイトで"黒髪ストレンジャー"を見つけてハマった。

どこか懐かしさを感じるメロディに、近野氏の絶叫を伴った高音ヴォーカルが刺さる。

14曲と盛りだくさんだけど、1曲がコンパクトなのでダレない。

ほとんどどこかで必ず絶叫してるけど、意外と叫ぶのが少ないバラードが胸に沁みる。

このアルバムじゃないけど、"曇りなき私"ってバラードが凄くいい。

「疾走感」「懐かしいメロディ」「シャウト」全部欲しい人は鴉。

好きな曲を選ぶのが難しいくらい好きだけど、3曲選ぶなら"巣立ち"、"黒髪ストレンジャー"、"時の面影"かな。

triple joker / T.M.Revolution

triple joker

  1. 蒼い霹靂
  2. OH! MY GIRL, OH MY GOD! -MORNING SURPRISE MIX- ★
  3. WHITE BREATH -MORE FREEZE MIX- ★
  4. O.L ★
  5. MID-NITE WARRIORS ★
  6. LEVEL 4 -LEVEL→V MIX- ★
  7. Slight faith 
  8. MinD ESCAPE 
  9. Joker -G CODE MIX- ★
  10. Twinkle Million Rendezvous
  11. HIGH PRESSURE -MORE HEAT MIX- ★
  12. JUST A JOKE 

(★は好きな曲)

バラエティでもよく見かけるT.M.Rこと西川貴教氏の3rdアルバム。'98年発売。

とにかくこの当時西川氏の人気は半端じゃなかった。

紫の裸スーツでマフラーを振り回して歌うPVは、今見ても斬新。バカにしてるわけじゃない。

俺は当時、同級生から「CD交換しようぜ!」と言われ、俺が持っていたSMAPの『夜空ノムコウ』と、同級生の『WHITE BREATH』を交換したのだ。

結果的には良かったなぁと今になって思う。有難う荒川くん、俺は今でもT.M.Rが好きです。

アルバムを買うほどの小遣いは当時もらってなかったので、同級生と交換したシングルの2曲(M-2, 3)をとにかくずっと聴いてたので、アルバムを初めて聴いてその2曲が流れてきた時は、何か実家のような安心感があった。

有名な曲目当てでアルバム買って、聴き始めてその曲が流れてくると変な安心感を覚えるんだけど、分かる人いるかな…

今となっては、この作品自体が前述の「実家」になってしまったくらい聴き込んだ。

まぁーとにかく聴きやすい作品。シングル3曲+後にシングルカット1曲入ってるだけあって、当時の人なら1曲も知らないってことは、そうないんじゃないかな。

西川氏の歌も勿論、作詞の井上秋緒女史の詞も印象的。

M-1の歌詞なんて、思わず愛とか恋とか漢字で書いちゃったもんな。本当に下心や!とか言って。

T.M.R作品は、8thの"vertical infinity"までは買って聴いてたけど、個人的な感覚だと、その辺りの作品から、凄く曲が硬質になった感じがするんだよな…

少なくとも、"とめどなさそうなボクら"とか"Salsa Bazaar"みたいな曲はもうやらないんだなぁ〜と、ちょっと寂しくなった。

abingdon boys schoolも期待してたんだけど、空中分解しちゃったなぁ…残念。

それはともかく、この3rdはT.M.Rをベスト以外で聴くなら一番にお勧めしたい作品です。

ROENTGEN / HYDE

ROENTGEN

  1. UNEXPECTED 
  2. WHITE SONG 
  3. EVERGREEN ★
  4. OASIS 
  5. A DROP OF COLOUR ★
  6. SHALLOW SLEEP ★
  7. NEW DAYS DAWN 
  8. ANGEL'S TALE 
  9. THE CAPE OF STORMS ★
  10. SECRET LETTERS ★

(★は好きな曲)

L'Arc〜en〜CielのヴォーカリストHYDEのソロ1stアルバム。

この作品以降のHYDEソロはギターロックって感じだけど、この作品だけは以降のソロ作ともラルクとも違う、孤高の世界観を築いてる。

まずは、音数が少ないというのが一番最初に感じた。

また、ほぼ全編スロー〜ミドルテンポの曲で、統一された作風だなぁと。

HYDEの歌も、低〜中音域メインで、高音はラルクに比べて少ないかな?

David Sylvianから影響を受けてるみたいだけど、俺はこの方の曲は"Forbidden Colours"しか知らない。

とにかく静かな世界の中で、HYDEの歌声を堪能できる。

シングル3曲は勿論だけど、本人出演映画の主題歌M-9や、『アンネの日記』に影響を受けたM-10、あとはサックス(だよな…?)が印象的なM-6が好きかな。

深紅なる肖像 / 椿屋四重奏

深紅なる肖像

  1. ぬけがら 
  2. 終列車 
  3. 成れの果て ★
  4. 硝子玉 
  5. 春雨よ ★
  6. 道づれ ★
  7. 空中分解 ★
  8. 小春日和 ★
  9. 一刹那 
  10. 嵐が丘

(★は好きな曲)

椿屋四重奏の、'04年発表の1stアルバム。

大学時代、住んでいたアパートの最寄のツタヤで、ジャパニーズロック特集を組んでいたのだけど、その中で椿屋も取り上げられていて、気になって当時借りて聴いた。

その時は「ふ〜ん、中々いいんじゃね」くらいの感想だったのだが、数年後に再び聴く機会があり、そこでどハマりしてしまい、アルバムを全作品揃えることとなった。

椿屋四重奏と言えば何と言っても、曲から漂う、艶やかさ、怪しい感じが特徴。

更にこの1stと、前作のミニアルバムは、歌詞も古語(?)使ったりしてるし、「和」の要素を前面に押し出してる。

更になんというか、ヒリヒリする感じ。曲から漂う緊迫感みたいなものを感じる。これは前作のミニアルバムもそうかな。

どの曲が好きと言われると、選曲に困るくらいどれも好きなんだけど、1曲選ぶならM-8かなぁ。

M-6, 7と激しい曲が続いた中でこの曲が流れた時の視界が開ける感じ、たまらん。

これ以降の椿屋は少しずつ歌謡曲ちっくに変遷して行くんだけど、個人的には初期の路線の方が好きかなぁ…

それでも、"恋わずらい"や"シンデレラ"、アルバムの曲だと"流星群"とか大好きだな。

TITLE / ストレイテナー

TITLE

  1. SAD AND BEAUTIFUL WORLD ★
  2. PLAY THE STAR GUITAR ★
  3. 泳ぐ鳥 ★
  4. TENDER [TITLE Version] ★
  5. REBIRTH 
  6. STILLNESS IN TIME ★
  7. AGAINST THE WALL 
  8. LOVE RECORD 
  9. REMINDER 
  10. AMAZING STORIES 
  11. EVERGREEN 
  12. KILLER TUNE [Natural Born Killer Tune Mix] ★

(★は好きな曲)

ストレイテナーの'05年発売の2ndアルバム。

大学時代、友人に勧められて借りて聴いたが、ブイブイ鳴ってるベースと、ヴォーカルのホリエ氏のカッチョいい声に、一目…いや一耳惚れした。

時は過ぎ10余年、久し振りに聴きたくなり買って聴いてみたが、今聴くと、後半一気に落ち着くね。

あとは、意図的にか分からないけど、似た曲調が多いかな?という気もする。

歌詞カードでの扱いや、前曲との曲間を鑑みても、M-12はボーナストラック扱いなのかな?

この曲だけ、アルバムの中だと異彩を放ってる。

この曲はとても好きなんだけど、シングルのアレンジの方が、シンプルでもっと好きかもなぁ。

ただ、何曲かの歌詞での共通点があったり、そういう仕掛けは好き。

M-8の歌詞で「泳ぐ鳥」ってワードが出てきたり、あと「レコード」も何曲かに出てきたっけな?

M-1〜4, 6〜8, 11, 12が好きかな。ってほとんど全部や。

後半一気に落ち着くと書いたけど、前半でヴォルテージを上げた分、後半で冷まして、最後で爆発する、みたいな流れだと考えると、それはそれでありなのかなと思う。

 

ハチミツ / スピッツ

ハチミツ

  1. ハチミツ ★
  2. 涙がキラリ☆
  3. 歩き出せ、クローバー ★
  4. ルナルナ 
  5. 愛のことば ★
  6. トンガリ'95 ★
  7. あじさい通り 
  8. ロビンソン ★
  9. Y ★
  10. グラスホッパー 
  11. 君と暮らせたら ★

(★は好きな曲)

95年発表の、スピッツの6thアルバム。

20代後半〜30代後半くらいでスピッツを聴いたことはない人はいないと言ってもいいくらい当時は大人気だった。

"空も飛べるはず"は、音楽の教科書にも乗ってるみたいね。凄いよなぁ。

草野さんの不思議な世界観の歌詞も秀逸。

大ヒットシングルM-2,8は勿論のこと、シングル候補になっていたM-5と、M-9もおすすめ。

聴く人を選ばないポップセンス炸裂アルバムだと思う。

スピッツは"さざなみCD"まで聴いてたけど、今作の他には、"ハヤブサ"と"三日月ロック"も好きかなぁ。

とくに後者の"夜を駆ける"は超名曲。

深海 / Mr.Children

深海

  1. Dive 
  2. シーラカンス

  3. 手紙 ★

  4. ありふれたLove Story ~男女問題はいつも面倒だ~ ★

  5. Mirror 

  6. Making Songs 

  7. 名もなき詩

  8. So Let's Get Truth 

  9. 臨時ニュース 

  10. マシンガンをぶっ放せ ★

  11. ゆりかごのある丘から 

  12. 虜 

  13. 花 -Mémento-Mori- ★

  14. 深海 ★

(★は好きな曲)

96年発表の、Mr.Childrenの5thアルバム。

当時"シーソーゲーム"や"Tomorrow Never Knows"など大ヒットを飛ばしていた中、相反した暗い作風になっている。

一部の曲はシームレスになっており、コンセプトアルバム的な作品。

当時、ヴォーカルの桜井さんはかなり精神的に病んでいたようで、それが表れている。

俺が聴いたのは、既に発売から10年近く経った後、「名もなき詩が聴きたいな!」と思って買った。

このアルバムは「一枚丸々聴かせる」のが上手だなぁと思う。

合間に差し込まれるSEも、次曲を引き立てる良い役割をしてると思う。

M-6,7なんかの繋がりは特に。

明るい作品ではないので、ミスチルにそういうのを求める人には向かない。