Sculpture of Time / La'cryma Christi
- Night Flight ★
- 南国 ★
- Sanskrit Shower ★
- Ivory trees ★
- Angolmois
- Letters
- 偏西風 ★
- ねむり薬
- THE SCENT ★
- Blueberry Rain ★
(★は好きな曲)
V系ロックバンド、ラクリマクリスティーの1stアルバム。97年作。
インディーズ時代のミニアルバムの時点で、かなりプログレっぽいことをやっていたが、本作はその流れを汲む作風。
V系バンドは数多くいるけど、ラクリマと音楽性が近いバンドってあんまり見たことない。
本作だけど、オリエンタルサウンドとポップさで非常にゆったりしている。
せいぜい"Angolmois"が他に比べて重いかなぁ程度で、温かみのあるサウンドで、良い意味で眠くなる音。
あと驚きなのは、全部の音をギター・ベース・ドラムだけで出してるらしい。
シンセやら同期やらが当時でも主流だったと思うけど、そこに頼らないのが、ロックバンドとしての意地みたいなものを感じる。
アルバム全体の流れも勿論だけど、曲単体にスポットを当てても良くできてる。
特にお気に入りの曲は"偏西風"と"Blueberry Rain"。
"偏西風"は、これがシングルのカップリング曲だってんだから驚き。A面にすれば良かったのに…。最後のギターのユニゾンがたまらなくカッコイイ!
"Blueberry Rain"はアルバムの最後の飾る、リズムチェンジを多用した、展開の多い楽曲。
「夜のエレベーター〜」あたりの雰囲気が好きだなぁ…
最後に「ナイトフライトに行こうよ」の歌詞で終わり、再び1曲目に戻る仕掛けなのもニヤリとする。
個人的には、邦楽史に残る名盤!