Unfinished / Unlucky Morpheus
- Unfinished
- Unending Sorceress ★
- Near The End ★
- 籠の鳥 ★
- Salome
- Make your choice
- Top of the "M"
- Dogura Magura
- Carry on singing to the sky ★
日本のメタルバンド・Unlucky Morpheus、通称あんきものオリジナル作品としては4枚目のアルバム。2020年作。
以前YouTubeで見て、ヴォーカル・Fukiの参加していたバンド、LIGHT BRINGERの存在は知っていた。
メロスピだと聞いていたけど、ギタリスト・紫煉のスクリームも結構入ってて、エクストリームメタル的。
気に入った曲は、FINAL FANTASY 8をモチーフにした歌詞が印象的な、ヘヴィな疾走曲"Unending Sorceress"、ゴシックっぽいイントロから始まる"籠の鳥"、元Angraのヴォーカリスト、故アンドレ・マトスに捧げる正統派メロスピ曲"Carry on singing to the sky"。
そもそもの出自がアニソンのコピーバンドらしいので、Fukiの声質も相まって、J-POP的というかアニソン的に感じる作風も多くて、メタル初心者でも聴きやすいと思う。
VANDALISM / DELUHI
- HYBRID TRUTH ★
- Two Hurt ★
- G.A.L.D ★
- REVOLVER BLAST ★
- シェイド
- LORELEI
- 黄泉の譲り葉
- Vivid Place ★
- Rebel:Sicks, Shadow:Six
- Baby play
- s[K]ape:goat
- Orion once again ★
- 砂の泉
V系メタルバンド、DELUHIのベストアルバム。
V系メタルブーム?の先駆けといってもいいバンドだったと思う。
特に、ギタリストのLedaが元Galneryusという事もあって、その界隈で結構騒がれていた気がする。
曲はと言えば、疾走曲からバラードまで結構幅広くやってて、どれもメロディアスなので非常にとっつきやすい。
シャウトもデスメタルとかのグロウルに比べたら全然聴きやすいレベルなので、SIAM SHADEやJanne Da Arc聴いてた人にもいいかも。自分もそうだったし。
あと、ヴォーカルのJuriは、いわゆるV系特有のクネクネした歌い方が比較的少ない方だと思うので、V系が苦手なメタラーも聴けるかな?
活動期間が短かったので残した音源は数少ないけど、その後のV系界隈に大きな影響を残したバンドだったと思う!
ELECTRIC PENTAGRAM / LOVEBITES
- THUNDER VENGEANCE
- HOLY WAR
- GOLDEN DESTINATION
- RAISE SOME HELL
- TODAY IS THE DAY
- WHEN DESTINIES ALIGN
- A FROZEN SERENADE
- DANCING WITH THE DEVIL
- SIGNS OF DELIVERANCE
- SET THE WORLD ON FIRE
- THE UNBROKEN
- SWAN SONG
女性5人組メタルバンド、LOVEBITESの3rdアルバム。2020年作。
YouTubeでM6のMVを見て興味が湧いたので買ってみたけど、なかなか良い!
雷鳴轟く、激速スラッシュナンバーのM1から始まり、シンセが耳を引くM2や、M8のようなハードロック色の強い曲、M11ではシャッフルビートだったりと、多様性に富んでいて面白い。
M7なんかは、もう…演歌メタル?メタル演歌?と思うかのような出来栄え。後半疾走するのも楽しい。
アルバム前半はメタル然とした作風、後半はいろんな方向に手を伸ばしている感じかな?聴いていて飽きないのは後半かも。
気に入った曲は
"WHEN DESTINIES ALIGN"
"A FROZEN SERENADE"
"DANCING WITH THE DEVIL"
"THE UNBROKEN"
気のせいか、最近の作品にしては音量が小さいように感じたので、そこが若干気になる。
Lullabies for the Dormant Mind / The Agonist
- The Tempest (The Siren's Song; The Banshee's Cry) ★
- ...And Their Eulogies Sang Me to Sleep
- Thank You, Pain. ★
- Birds Elope with the Sun
- Waiting Out the Winter ★
- Martyr Art ★
- Globus Hystericus
- Swan Lake, Op. 20 (A Capella) ★
- The Sentient ★
- When the Bough Breaks
- Chlorpromazine ★
- Monochromatic Stains (Bonus Track) ★
現・Arch Enemyのヴォーカリスト、Alissa White-Gluzが過去に在籍していたバンド、ジ・アゴニストの2nd。'09年発売。
まぁ大体の流れはデスボイスで疾走するヴァースに、メロディアスなコーラス、という楽曲が主。
何はともあれ、アリッサの美声!
某笑顔動画サイトにてM3を聴いてハマったけど、とにかく普通声とデスボイスの使い分け・落差が大きくて良い。
同時期にIWABOやEthsも聴いてたけど、一番好きな声はアリッサかな。
特にアリッサの美声を堪能できる楽曲はM8。
デス系の中では、普通に歌う割合も多いしメロディアスだし疾走曲がほとんどなので、これからこういう音楽を聴き始める人にもお勧めな作品。
GAUZE / Dir en grey
- GAUZE -mode of adam-
- Schweinの椅子 ★
- ゆらめき ★
- raison detre
- 304号室、白死の桜
- Cage ★
- 蜜と唾 ★
- mazohyst of decadence
- 予感 ★
- MASK
- 残 -ZAN- ★
- アクロの丘 ★
- GAUZE -mode of eve-
(★は好きな曲)
ロックバンド・DIR EN GREYが、"Dir en grey"表記だった頃の1stアルバム。'99年作。
最近ではメタルっぽかったり、アートっぽい曲が多くなってるけど、当時は所謂ヴィジュアル系としての類に漏れない外見曲調が多かったと思う。
とは言え、生々しいグロテスクな歌詞描写だったり、禍々しい舞台装置(Mステ事件のやつ)等は、異彩を放っていた。Mステ事件はリアルタイムで見てた気がする。
シングル曲はX JAPANのYOSHIKIプロデュースのため、結構親しみやすい曲が多い。
各曲の感想
GAUZE -mode of adam-
2分ほどのインスト。金属音と、遊園地のようなBGMから激しいバンドサウンドへ変化、そのまま次曲へ流れ込む。
Schweinの椅子
Schwein=ドイツ語で豚の意。今作中屈指の凶悪ナンバー。初期のLIVEの定番曲。Vo.京が「極悪で」と依頼したコーラスも聴きどころ。
ゆらめき
シングル曲。切なく疾走する良曲。
raison detre
raison detre=存在理由。ダンスビートが印象的。
304号室、白死の桜
アコギと、1番が終わった後のドラムが好きだな!
Cage
シングル曲。オルゴールから始まるメロディアスな曲。歌詞はSMを歌っているらしい。
この曲も非常にとっつきやすい曲なのでお勧め。
蜜と唾
本来は「蜜」「唾」は反転していて「つみとばつ」と読ませる。
エログロ路線の歌詞と、A・Bメロはシャウトを多用して、サビはメロディアスになるという、ある意味最近のDIRを先取りしているような曲。
後々『罪と規制』として再録されたけど、全く別物…。
mazohyst of decadence
個人的には本アルバム1の問題作。
まず長い。約9分半。そしてプログレのような劇的な曲展開があるわけではない。
そして歌詞が屈指の陰鬱さで、人工妊娠中絶を歌っている。
歌詞もあいまって、京のシャウトも悲鳴のように聞こえて、聴いていて非常に辛い。
別に自分に中絶経験があるわけではないのだが…
どうやら作曲者のGt.薫は「聴いてるうちに眠くなって次に飛ばしたくなるような曲にしたかった」と語っているらしいので
その目論見は、俺には成功してます。
予感
個人的には本作のハイライト。この曲が一番好き!っていうファンも多いんじゃなかろうか。
とにかく綺麗な曲、という印象。歌詞は不倫のことを歌っていて、ただ綺麗なだけではないのがDIRらしいが。
前曲から続けて聞くと、テンションの違いで更に綺麗に感じる。
今となっては絶対に作らない曲調だろうけど、もう一度こういう曲作らないかなぁ…作らないよなぁ。
誰かが「いい曲だけど、別にDIRである必要がない曲」と言っているのを聞いた。
DIRである必要はないのかも知れないが、俺はDIRだからこの曲を知れたんだけどな…
MASK
ヒトラーの演説から入るスピーディな曲。最後に曲調がガラッと変わるけど、あんまり印象に残ってない…
残 -ZAN-
シングル曲で、本アルバム屈指の凶悪ナンバーその2。
Mステ事件で歌われた曲、とか、親愛なるDEATH MASKのパクり、とか散々言われてるけど、俺はこの曲も黒夢も好きです。
京の狂い具合とか、ドラムのツタツタ感とか、たまらないっすね〜。
ただまぁ今聴くと、最後の京の台詞は蛇足に感じるなぁ…そこは再録の『残』で変わったからいいか。
アクロの丘
シングル曲で、実質的なアルバムトリを飾る、長編バラード。歌詞も悲恋を歌っているようで、物悲しい曲ですね。
最後のサビ(Cメロ?)の
「過去は二度と戻らないけれど 生まれ変わり君を探すから」
っていう歌詞が好きだなぁ。
GAUZE -mode of eve-
ごく短いインスト。実際は前曲の最後に収録されてる。…トラック分けミスったのかな?…
金属音と水音。
人に歴史あり、というか、今とは全く違う音楽性なので、DIRの原点を知るという意味ではお勧め。
個人的にはシングル曲が多くて「懐メロ」的な側面もある。極悪な懐メロだなぁ。
WORLD DOMINATION / BAND-MAID
- I CAN'T LIVE WITHOUT YOU. ★
- PLAY ★
- ONE AND ONLY
- DOMINATION ★
- FATE
- SPIRIT!! ★
- ROCK IN ME ★
- CLANG ★
- TURN ME ON ★
- CARRY ON LIVING
- DAYDREAMING ★
- ANEMONE ★
- ALIVE-OR-DEAD
- DICE ★
- ハニー (Bonus Track)
(★は好きな曲)
メイド服に身を包んだハードロックバンド、BAND-MAIDの2ndアルバム。'18年発売。
以前から噂は予々聞いていて、YouTubeでMVもチェックしていたけど、アルバムを聴くのは今作が初。
ストレートなロックで、良い意味で聞きやすいなぁというのが第一印象。
メタルほどドコドコピロピロしてないし、ヴォーカルも真っ直ぐな感じの歌い方だから、そっち方向に免疫ない人でも聞ける。
全体的に疾走してる曲が多い。レビューサイトで見た「似たような曲が多い」っていうのは、ここから来てるのかも。
…別バンドだけど、Protest the Heroの"Scurrilous"を聴いた時に、全体的に曲テンポが同じくらいだったから、「似たような曲ばっかりだなぁ」と思った記憶がある。
裏を返せば、似たような曲ばかりなら、1曲気に入れば他の曲も気にいるということだから、それほど悪い事でもないと思う!
逆に、次作"CONQUEROR"は、曲がバラエティ豊からしいので、そっちが楽しみ。
ボーナストラックにムックの"ハニー"のカバーが収録されているけど、俺の知ってる時代のムックの曲だったらなお嬉しかったなぁ〜。
原曲は聴いたことないけど、あぁ、逹瑯さんが歌っているのをイメージできる。
たくさん★つけちゃったけど、特に好きなのはライヴでサビが盛り上がりそうなM2、タイトルトラックM4、跳ねるようなリズムでノリノリのM7、後半に来てようやくスローテンポなバラードのM11、12の2連続!
そしてMVで気に入ってたM14が好きだな!
よく、女性でHR/HMという括りで、BABYMETALと比較されるみたいだけど、俺は両方好きだな!
俺が知らないだけだと思うけど、最近活躍してる若手HR/HMアーティストって日本じゃ見てない気がするから
両グループとも、次代にHR/HMを伝えてくれる稀有な存在だと思う。
他のアルバムも聴こうかな!
BIG TIME CHANGES / 聖飢魔II
- ROCK'N'ROLL PRISONER ★
- EARTH EATER ★
- 1999 SECRET OBJECT ★
- FROG NIGHT
- 破れぬ夢の中で
- BIG TIME CHANGES ★
- NEVER ENDING DARKNESS ★
- THE FINAL APOCALYPSE
- CREEPING TWILIGHT
- ANGEL SMILE
悪魔ヘヴィメタルバンド、聖飢魔IIの第四大教典。’87年発売。
前作『地獄より愛をこめて』の後に脱退した構成員・ジェイル大橋代官に代わり、Sgt.ルーク篁III世参謀が参加。前作でも、『紫馬肥』名義で"EL・DO・RA・DO』を提供していた。
前作までは、コンセプトに則った、悪魔的な世界観の曲が多かった(『地獄より〜』では、かなり希薄にはなっていたけど)が、
今作ではその要素はほとんどなく、ハードなロックサウンドとなっている。
後期聖飢魔IIを先に聴いていたことが要因だと思うけど、う〜ん、メロディが渋い。一、二度聴いただけでは良さが分からなかった。
ベストの金・銀盤に収録されていたM3、M6はすぐ気に入ったけど、何度も聴いているうちに、他の曲の良さも理解できてきた。
ZEPぽいな〜と感じたM4や、サビの転調が不思議なM5、エース清水長官がヴォーカルを務めるM9など面白い曲もあるけど
個人的なに一押しは「うぉうおうぉううぉ〜」が印象深い、タイトル通りダークなM7かな。
いい作品だと思うけど、俺の中では、やっぱり『NEWS』の絶対的優位は揺るがないかな…